松下村塾とはなんだったのか?

このタイトルをまとめられるようになるのがブログの目的だ。

外様の中では結構中堅どころの長州藩の城下町の外れでおこった私塾は、本来寺子屋のようなものから始まった。

しかし、その後、吉田松陰が自宅で始めた啓蒙活動が、結果的に維新の原動力になった若者たちを生んだ。そのことがまた刺激を生み、松陰の近親者の者たちにとっては一つの情念のように純化した原理主義的行動を促すことになった。私が調べたいのは安政の大獄があった後のその後の松下村塾の在り方でもある。

直観的にはその後の松下村塾はやはり時代遅れの攘夷思想が生んだ悲劇そのものである。そしてその中心人物の中に玉木文之進もいた。この人の考え方はいったいなんだったのか。仁政については功績もあったようだが、開国に関して世界の中にある日本という地域の進むべき道については大局観がまったくなかったのか?

価値観が動く時、それは全く違う現実が目の前に出てくる。

語るにはあまりにも知らないことが多すぎるが、今並行して読んでいるものを列挙する。

 

海原徹著 松下村塾明治維新 ミネルヴァ書房

奈良本辰也編 一番詳しい吉田松陰松下村塾のすべて 中経出版

諸井條次 萩の乱と長州士族の維新