杉道助
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亡くなってから大分経つので、今、一般にしられていないが、道助は杉民治(松陰の兄)の次女滝の息子で、杉家を継いだ。生涯大叔父にあたる松陰を尊敬していたという。
祖父玉木正之(民治長女の一人息子)とは従兄弟になる。ともに東京にでてきて同じ時代を過ごしている。祖父がヤンチャで悪戯をすると、やはり少し年長になる親戚の吉田庫三(松陰の妹児玉千代の息子で吉田小太郎が戦死した後、吉田家を再興する)が、お説教をし、後ろで、悪戯好きな道助がメモをとっていたという仲の良い関係が続いていた。
井上靖の小説 「あした来る人」のモデルとされているのは毎日放送にいる頃のことのようだ。明るい性格で飄々と人の世話をするのが好きな人だったといわれている。