起業して5年

2009年6月に起業して5年がたった。

商売ということがどういうものか知ったつもりで綿密に計画をたてて企てたことだったが、実は全く知らずに始めたことだった。数年頑張ったらなんとなるのでは、と思いつく限りのことを実行し、どうにかと思った矢先東日本大震災を経て、本当にこれはダメだと思った。そしてまた紆余曲折があって、昨日今日と開業5周年のイベントを行うことができた。

計画や、金銭的裏付けよりも、ひと様に知られるとはどういうことかが、絶対的に必要だ。

自分のプライベートと仕事を分けることは職業人として必要であるが、やはり他人に自分のパーソナリティを知ってもらうにはそれ相応の覚悟をもって対峙しなくてはいけない。

5年を経て6年目に思うことは、人間は過去をやり直すことはできないが、過去の連続が自分を作るということ。そして、それは自分ひとりではなくて家族、生い立ち、住んだ場所、生きていくことと切り離すこともできない。自分の努力で変われることも多いけれどどうしようもない根源的なものもある。それを受け入れることも必要だ。

ちょっと抽象的になったが、玉木家の歴史を調べているうちにぶつかった課題の一つ。過去を受け入れるということ。

そして調べていくうちに、知るということは怖いことでもない。その時どう行動したのか、どう切り抜けたのか、果たしてそれはどんなことだったのか。たとえ、それが失敗だったとしてもそこから学ぶことは大きいということ。